役割:データ管理者:インフラ
概要
私はインフラに関わるデータ管理者として、ITインフラに関わる人々、技術者、アプリケーションマネージャー、研究機関内外のサービスプロバイダーとの連携に注力しています。私の仕事は、ポリシーやサイエンスの要求を適切なITソリューションやツールに変換し、アドバイスを提供することです。ITインフラのソリューションを実装し、データやソフトウェアにアクセスできるようにするほか、研究プロジェクトで実際に作業を行うこともあります。
フォーカス
- 研究データ管理(RDM)ポリシーに適合した適切なデータインフラおよびツール環境の要件を特定します
- データインフラおよびツール環境が行動規範および規制に適合していることを確認します
- データインフラとツールの状況を、FAIR原則とオープンサイエンスの原則に合わせ、FAIRデータを促進しサポートします
- 研究者のためのRDM用データインフラの要件を特定し、アクセスを提供します
- 研究者のRDMニーズに適合したデータインフラとツールの目録を作成します
- 組織内外のデータインフラとツールの管理について連絡を取り合い、調整します
- FAIRおよびデータの長期保存のためのローカルなデータインフラおよびツールの利用を促進します
ラーニングパス
欧州各地の研究機関では、専門職としてのデータ管理者の採用が始まっています。日本国内では、現時点では明確な職務として定義されておらず、機関内で情報基盤を扱う研究者が職責を担う運用が一般的です。インフラ志向のデータ管理者は、以下の分野で能力を発揮することが期待されています。
- データインフラおよびツールに関する短期的および長期的な行動について、研究者に助言し、支援する
- 担当(IT)部門との緊密な連携により、研究所内外で利用可能なデータインフラおよびツールを継続的に監視する
- 研究者および関連するステークホルダー(他のデータ管理者を含む)の技術的な知識状況を評価し、必要に応じてRDM技術のトレーニングを行う
- データインフラやツールについて、研究者、技術スタッフ、サポートスタッフとコミュニケーションをとる
- データの暗号化、データ保護、データセキュリティプロトコルについての知識
- データインフラおよびツールに関する倫理的および技術的な要件を、研究要件および制限を理解しながら技術的な手段に変換する
- FAIR原則をデータインフラやツールの要件に翻訳する
- 研究者やステークホルダー(他のデータ管理者を含む)に、(メタ)データ標準を含むアーカイブソリューションについて助言する
Contributors